■ さて、欧米ではなぜ「ブリーダーから仲介業者を通じて店頭販売」がないのでしょうか?
答えは、感染症の発症確率が高くなり、
かつ犬猫にとって最も大切な「社会化期」を重視しているからです。
「ブリーダーから仲介業者を通じて店頭販売」では、色々なブリーダーから集められた犬猫が
店頭に陳列されていますが、 生体市場(オークション)を通して入っているとしたらどうでしょうか。
感染症には潜伏期間があって、菌を保有したまま、まだ発症していないことがあります。
ですから、仕入れた時は元気でも、その潜伏期間があって判りませんね。
発症していたら誰だって仕入れませんから。
感染症を持っていることがわからずに仕入れてしまった子犬、子猫が
たった1頭でもいたら他の犬も感染する確率が高くなる訳です。
Aルートで販売される場合は、その多くは競り市(オークション)を経由しており、
しかも、生後45日未満で店頭に陳列される割合が60%にまで及んでいます。
今回、「動物の愛護及び管理に関する法律施行規則」の法改正(06年6月)で、
これを8週齢(56日)にする動きもありましたが、
結局、現実の商売を優先し、期間まで特定した内容には至りませんでした。
<参考情報:「動物販売の「法規制」について」>
しかも子犬のストレスは、親犬から早々と引き離され狭いケイジに入れられ、
入れ替わり立ち替わり色々な人に見られて頂点に達しています。
これが免疫力の弱い子犬にとって、感染症の発症確率を高める引き金となっている訳です。
ブリーダー直販やブリーダー直譲型であっても同じことです。
ただし、そのブリーダーの犬だけが全滅するかも知れないと言うことですね。
多くのペットショップの場合は、様々なブリーダーから仕入れているからその確率が高くなります。
また、出産後の早期引き渡しは、将来問題行動を起こす原因にもなります。
子犬、子猫にとって犬との付き合いや人間との関わりを学ぶ「社会化期」という大切な期間があり、
この生後3週〜12週は親犬から母乳をもらい、兄弟犬と遊ぶことにより、犬との付き合いを学び、
ブリーダーさんから人間に慣れることを覚える、大切な自然学習期間です。
この大切な期間を過ごせないとしつけしづらい(「問題行動」を起こしがち)な子になり、
捨て犬、捨て猫を生む要因にもなってしまいます。
法規制の観点から考えても、 ペットショップから購入する場合、
●いつから展示されているのか
●ワクチン接種状況
●親犬の性格や大きさなどを聞く、写真を見せてもらう
を必ず確認することが重要です。
優良なペットショップ は、仕入れたばかりの子犬を10日〜14日ほど隔離し
潜伏期間が切れて問題がないと判った時に、 店頭に陳列しています。
1頭のために全滅したら、大事な命が失われると共に、大損害ですから。
ですから、潜伏期間をクリアしているか、ワクチンの接種がされていればより安心ですし、
社会化期の早い時点から親犬から引き離されていないかを知るために必ず聞いてください。
法規制に則った正しい業者であればきちんと答えられるはずです。
また、子犬は親犬の性格や大きさなどを引き継ぎますから親犬のことも聞きましょう。
|